大学院生が給料を得る方法(奨学金など)

M.A

大学院生になると入学金や授業料を支払う必要が出てきますし、どうやって生きていくのだろうか、稼ぐ手段がないのでなれないのではないかと考えている方は多いのではないでしょうか。私は初期臨床研修医として働いていましたが、大学院生として研究の道に進みました。今回は私のように稼ぐ手段がなくなった大学院生がどのように給料を得ていくのかについてまとめてみました。研究に興味があって大学院生になりたいという人は是非参考にしてみてください。尚、内容は基本的に医学部を卒業している、卒業予定の人向けになります。

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大学院生が給料を得る方法

大学院生は学生なので基本的に給料を得ることはできません。ただいくつかの方法はあるので紹介していきます。尚、ここで紹介しているものはもちろん一部であり私が応募したものを中心に紹介していきます。

大学院生が給料を得る方法は

  • リサーチアシスタント
  • 学生支援機構の奨学金
  • 日本学術振興会DC1など(特別研究員)
  • 企業の奨学金
  • アルバイト

このようなものなどがあります。私が検討したのはこの5つでした。それぞれに関して細かく解説していきたいと思います。

リサーチアシスタント

リサーチアシスタントはそれぞれの大学が導入している制度で研究の補助に対して給与が出るという制度になります。細かいことは各大学のホームページに書いてあると思います。金額はいろいろな条件によって異なると思いますが大体年間100万円くらいではないでしょうか。国公立の大学であれば授業料くらいでしょうか。

こちらに関しては基本的に申請して損することはないと思います。いくつかのタスクはありますが、そこまで自分の研究に制約が出るものではありません。

学生支援機構の奨学金

こちらもどの大学も導入していると思います。一番メジャーな奨学金です。こちらには返済の際に利子がつかない第1種と利子がつく第2種という制度があります。金額はある程度選べますが多くても月十数万円程度となります。学生の頃にもらっていた方もいるでしょうか。学生には給付型という返済義務のないものがありますが、大学院生には給付はありません。

こちらの奨学金は大体申し込めると思いますが、収入の制限があります。要は稼いでいる人は貰えません。僕のように医師から大学院生になってアルバイトをする予定だったりすると年収の制限を超えてしまう可能性があります。また結婚している人であれば世帯収入で決定するため注意が必要です。

こちらの制度は申し込めるのであれば第1種は申し込むべきだと思います。この制度には成績が優秀であれば返還を免除される制度もあるため利子がなければ損をすることはありません。

細かいことに関してはこちらを参考にしてみてください。尚、申し込みは事前に申し込むものと入学してから申し込むものがあります。申し込みは基本的に大学にすると思います。

奨学金
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の公式ホームページです。

日本学術振興会DC1など(特別研究員)

こちらも研究に興味がある人はDC1など聞いたことがあるかもしれません。こちらは選抜された人が研究に対して給料がもらえるという制度になります。かなり倍率は高い(合格率20%程度)のでもらうのは厳しいです。申請に関してもそこそこの量の申請書を気合を入れて書くことになります。

こちらは選抜されると月額20万円の給与や研究費を受け取ることができます。これだと生活していける水準ですね。尚、この制度は医学系研究科であれば入学した6月くらいまでに申し込み、翌年(つまり2年目)からもらえることになります。

申請書に関しては研究計画、自分の強み、これまでの実績などを書いていくようなスタイルです。僕もこちらは申請する予定です。実績なども重要となってくる制度なので学生の時にいろいろ行ってきた人は有利だと思います。

医学系研究科であれば1年目に申請するDC1と2年目に申請するDC2があります。細かいことは下のリンクを参考にしてみてください。申し込むのは無料なのでぜひ挑戦してみましょう。

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幸運なことに私はこのDC1に採用されることができました。詳しくは下の記事に書いているので参考にしてみてください!

企業の奨学金

奨学金を作っている企業もいくつかあります。医学系研究科であれば武田科学振興財団によるものが良いと思います。

こちらは医学部卒業見込み、卒業者の30歳未満の学生が対象です。大学院は旧帝大のみで各大学2名となります。他の奨学金を受けていない、年収600万円未満などの制限はありますが初期研修を終えて研究する人であれば当てはまると思います。

こちらは各大学で2名までと狭き門ではありますが医学部卒業者で30歳未満とかなり狭い条件ではあるので当てはまる方は応募してみるといいと思います。

申請に関しては研究計画、実績などを書いていくことになります。応募は入学前の2月までなので早めに準備する必要があります。

こちらは月額30万円と学振よりも多いです。細かいことは下記リンクを参考にしてみてください。

医学部博士課程奨学助成|奨学助成|武田科学振興財団
武田科学振興財団の奨学助成「医学部博士課程奨学助成」についてご覧いただけます。医学部医学科卒または卒業見込みで基礎系医学部大学院博士課程に進学する学生に奨学助成を行っています。

尚、企業のものは調べてみると他にもいろいろあると思うのでぜひ調べてみてください。

アルバイト

こちらは医師の資格を持っている人であればいろいろあります。民間医局、MRTなどのサイトに登録しておくといろいろ検索できると思います。また各県の赤十字のホームページを見ると献血のアルバイトなどもあると思います。最近ではコロナワクチンのアルバイトなどもありますね。

アルバイトは当直であったり病棟管理であったり検診であったりといろいろあります。

医師であればこのようにいろいろなアルバイトがありますが専門医を持っていない段階で応募できるものはそこまで多くありません。紹介してもらうなどすると一番いいかと思います。

奨学金をもらわないのであればこのようなものを活用していきましょう。

こちらは民間医局、

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こちらはMRTのホームページです

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大学院生が給料を得る方法まとめ

今回の記事では大学院生が給料を得る方法に関してまとめました。給料を得る方法としては

  • リサーチアシスタント
  • 学生支援機構の奨学金
  • 日本学術振興会DC1など(特別研究員)
  • 企業の奨学金
  • アルバイト

などがあることを紹介しました。

いろいろな制度がありますが日本はあまり研究者に優しい世界ではありません。研究だけで生きていくのはかなり厳しい道となってしまいます。ただ研究は今後日本のためにも必要なものなので興味がある人はここで紹介したものを活用してみてください!

尚、私のように初期研修医から大学院生として基礎研究を始めるための方法をこちらにまとめているので研究に興味がある人は参考にしてみてください!

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