第114回の医師国家試験の合格発表も終わりましたね。今年は合格率は比較的高かったようです(新卒は約95%:厚生労働省ホームページより。詳しい情報は下記にリンクを貼っています。)。新しく医師国家試験を迎える学年の方は勉強進んでいますか?この記事では第113回に合格した自分の経験も踏まえて医師国家試験の勉強法を書いてみたいと思います。
尚、自分はメックを選択したためメックの勉強法になります。
あくまで自分の経験ですのでこのやり方が必ずしも正しいわけではないと思います。
第114回医師国家試験の合格発表について|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2020/siken01/about.html
医師国家試験の基本事項
細かいことは調べてみてください。ざっくりとした内容を書くと
1:ABCDEFの6ブロック、2日間
2:必修、総論、各論の3つが2ブロックずつ
3:必修は約8割、総論各論は合わせて約7割、禁忌の間違いは3問以下で合格
こんなところです。
まず重要なポイント
医師国家試験は基本的に合格率が9割を超える試験です。つまりほとんど落ちません。合格率から考えると自分の周りの人と同じ勉強をしていたら落ちないはずです。(もちろんそれでも落ちてしまうことはあります。)
選んだ教材:メック
僕はメックを選びました。僕の大学ではまだmedu4を選ぶ人は少なかったのでメックとテコムが半分ずつで少しmedu4がいるイメージでした。これは大学ごとに違うと思います。
医師国家試験の勉強を始める時期:理想は5年生
もちろん早めから始める人もいますし遅くなる人もいます。
僕は5年生が始まる頃からポリクリの診療科に合わせて勉強しようと考えましたがすぐに間に合わなくなりました。部活を続けていたので時間があまりかけられなかったのとかなり怠けていました。理想は5年生から始めることだと思います。勉強してから実習に臨むと勉強した内容の患者さんを実習で見るかもしれないので実習も充実し記憶も定着するはずです。
僕の勉強の流れ(メックに関して)
ここからは自分のメックに関しての話になります。基本的に読み飛ばして大丈夫です。失敗談です。
僕は5年生から6年生の夏にかけてのんびりとメックの臓器別講座を進めていました。正直この期間は何の知識も定着しませんでした。僕は部活も続けていたのでなかなか進みませんでした。
6年生の夏からは本格的に始めていきました。講義は1.5倍以上のスピードで聞いてとにかく一通り終わらせました。予習や復習はほとんどしていませんでした。
臓器別が一通り終わったあとは産婦人科、小児科などを進めました。ここら辺で病態生理の講座がわかりやすいと聞いてそれを始め、その後マイナーをやって公衆衛生、サマライズ、国家試験の過去問講座など直前期のものを進めるといった流れで授業を受けました。必修の講座は受ける時間がありませんでした。
自分の失敗としてはまず6年生の夏に本格的に勉強を始めるのは少し遅いです。結局かなり終盤までマイナーの講義などが残ってしまいました。テキストを消化するのに忙しくなってしまい復習などがあまりできませんでした。幸い周りの友人に恵まれたため色々教えてもらいどうにか合格することができました。
メックの理想の勉強法
ここは僕が思う理想の勉強法です。
まずメックの講義はDr.孝志郎の講義が面白いです。
5年生の4月から勉強を始め、最初は病態生理講座から入りましょう。この講座はわかりやすいので国試勉強のスタートに良いです。
次に理想は5年生の間に臓器別も終わらせたいですがこれは厳しいかもしれないです。6年生の夏までに終われば良いと思います。このタイミングにマッチングもあるのでそれに向けての知識にもなります。臓器別はなんだかんだ重要なポイントがしっかり収まっています。
メックの講義は基本的にテキストに書き込んでいくスタイルなので2周目になるとかなり早いです。まず1周とにかく終わらせましょう。臓器別が終わってからは産婦人科、小児科です。
過去問演習も適宜行いましょう。QBオンラインは解説は有料ですがかなり使いやすかったです。2年前くらいの問題から始めるといいと思います。(前年は直前の実力試しに使いたいため。)
産婦人科小児科が終わってからはマイナー、公衆衛生ですね。ここら辺もできれば2周したいです。必修は評判もあまり良くなかったので受けなくてもいいかもしれません。
冬休みの前になるとサマライズが届きます。サマライズもDr.孝志郎で面白いです。これはボリュームが結構あるので1周ではなかなかきついです。このあたりからはとにかく頭の片隅に残すイメージでしょうか。過去問演習も重要で基本的に過去3年分は100%解けるようにしましょう。(メックの過去問解説もありますね。)
最後は諸々の予想講座があります。ここに関してはメックであれば、テコムなど他の講義を受けている人の情報もあるといいです。113回はテコムが結構当てていたと噂になっていました。
ネット講座の欠点ですがテキストが多すぎます。僕は臓器別とマイナーの講義の部分だけiPadに入れて常に見れるようにしていました。adobe scanとGoodnotesがオススメです。あとは自炊代行でしょうか。iPadに関しては下の記事に書いています。
医師国家試験の勉強法の結論
結論は上にも書きましたが他人に遅れを取らないようにすることと過去問を3年間全て解けるようにすることです。過去問はかなり重要です。
模試もある程度は受けた方がいいです。受けすぎも消化不良になると思いますが最低限メックかテコム取っている講座の模試は受けるといいと思います。国家試験の勉強はスタートが遅れがちです。とにかく早めに始めて1週間や1日のノルマを決めてやるとメリハリがつきます。
少しダラダラ書いてしまいましたが少しは参考になったでしょうか。
人並みに勉強と書きましたが他人より早く勉強すると一層安心ですね。僕のようにギリギリの点数にならないようにしましょうね。(必修83%、総論各論74%でした。。。)
とにかく記憶する量が多い試験なので繰り返し復習して覚えましょう。
コメント
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