【研修医による】麻酔科研修の1日!

みなさん麻酔科ってどういう仕事をしているか知っていますか。今日は麻酔科の1日の仕事をタイムテーブルのような形で書いてみようと思います。麻酔科の医師、研修医がどういう仕事をしているか参考にしてくださいね。

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タイムテーブル

6:30 起床

起きてからは朝ごはんを食べて病院に行く準備をします。荷物とかは病院においているので特にないですね。

7:20 出勤

自転車で病院に行きます。病院までは5分くらいですね。病院に着くと研修医室で出勤のサインをして荷物を持って麻酔科のロッカーへ向かい、そこで麻酔科用の服に着替えます。

7:45 麻酔準備

最初にその日の症例の準備をします。具体的には麻酔器のチェック、薬品の準備(希釈したりシリンジをセットしたり)、気管チューブの準備(カフのチェック、ゼリーをつけるなど)、モニターの準備などをします。慣れないうちはここで準備をしないと間に合いません。

8:15 カンファレンス

カンファレンスではその日の症例について担当の麻酔科医がプレゼンテーションし問題点などを共有します。

8:30 麻酔準備

準備が終わらなかった場合はここでも少しは時間があるので準備します。

9:00 入室

ホールで患者さんを待ち、挨拶をします。硬膜外麻酔がある症例は8:45に入室なので準備に余裕がないです。ここでは名前の確認もします。

9:10 麻酔開始

タイムアウトを行い最初に点滴をとります。手術中薬がずっと流れる大事な点滴なので麻酔科医がラインをとります。そのあとは酸素の吸入を行い十分に酸素化ができたら薬を入れて患者さんを眠らせます。眠ってからはマスク換気を行います。十分に換気ができたら挿管です。挿管して気管内に入っていることを確認できたらチューブを固定してさらに点滴が必要な症例では点滴(Aライン、Vライン)をとります。ここら辺は症例によって順序が異なってきます。麻酔科の準備ができたら手術の準備に入ります。手術のための体位をとるなどします。

9:45 手術開始

色々と順調にいけばこのくらいの時間に手術開始となります。手術が始まるまではそこそこ忙しいですが始まってしまうと落ち着いていることが多いです。麻酔導入の時が一番循環も不安定なので薬の投与などもあって忙しいですね。ここからは適宜点滴や薬品を付け替えたりモニターをみて補液や薬の量など細かな調整を行います。

11:30 昼食

基本的に研修医は上級医と一緒に症例に入るので交互に抜けて食事をとります。

12:15 手術に戻る

ここら辺は手術の時間でも大きく変わります。短い手術であれば手術と手術の間で食事をとりますし長い手術であれば途中で交代で食事をとります。本当にその日次第ですね。

15:00 術前回診へ

この時間くらいに翌日の症例に割り当てられているため一度手術を抜けて翌日の手術の準備を行います。具体的にはまずどんな手術なのかを確認し、検査の結果などから麻酔における問題点を見つけます(ex肥満、喫煙など)。食事や飲水の指示、内服薬の指示、手術の準備の指示なども行います。また麻酔の方針を決めて麻酔で使う薬品をオーダーします。研修医はここで必ず翌日の上級医と方針などに関して相談します。
これらができた後に診察と麻酔同意書の取得を兼ねて患者さんに会いに行きます。挿管の難易度などを診察では見ます。

17:00 手術に戻る

手術が続いていたら手術に戻ります。このくらいの時間になると基本的に手術は終わりです。手術が終わったら抜管し状態をみて移動します。最後に片付け、麻酔記録をつけて終了です。

17:30 業務終了

まあ順調にいけばこのくらいの時間に帰れますがそんな日は少ないです。手術が長くなったり、翌日の準備に時間がかかったりします。
仕方ないですね。終わったら着替えて帰宅です。

18:00 帰宅

家に帰ってからは食事をとってシャワーを浴びたり読書したりダラダラしたりですね。麻酔科はそこまで動く仕事ではないですがなんだかんだで疲れます。

まとめ

手術は日中は基本的に休みなく続くので麻酔科も休みがかなり少ない診療科です。昼ご飯はこだわりなのか必ず食べる時間がありますがそれ以外は休憩はあまりありません。個人的には研修した中でもかなりハードな部類です。
研修としては基本となる手技が多いので1年目の前半にローテートするのがオススメですね。

色々書きましたが病院によって大きく仕事内容は変わると思うので一つの参考にしてみてください。

コメント

  1. […] […]

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